はじめに
React の内部動作を解説するブログシリーズへようこそ。
このドキュメントについて
これは React のコードベースを深掘りし、皆さんが何年も使ってきた React がどのように作られているのかを解説するものです。React の使い方を学ぶチュートリアルではなく、内部実装に焦点を当てています。これらの知識がなくても立派な React 開発者になれますが、内部の仕組みを知りたい方のために作成しました。
このプロジェクトの目標は、これらすべてのものがどのように作られているか、使用された概念、および言及する重要な「コードパス」を説明することです。
以下のトピックをカバーする予定です:
- createRoot()の仕組み
- root.render()の仕組み
- work loop の動作
- work tags の役割
- Hooks の実装
- 各 Hook の詳細
- Effect の処理フロー
- scheduler(スケジューラ)の動作
- Suspense のメカニズム
- StrictMode の役割
- 機能フラグの使い方
- バンドリングプロセス
- レンダラーの仕組み
- Dispatcher の役割
- サーバーサイドレンダリング
- RSC(React Server Components)の実装
- Float/Fizz の技術
- その他...
これは継続的なプロジェクトで、新しいコンテンツはニュースレターまたはTwitter(X)で通知されます。
目的
React のコードベースは複雑で圧倒されがちですが、このシリーズを通じて主要な概念と重要なコードパスを理解できるようにすることが目標です。
対象読者と前提知識
React を数年使った経験がある方、React に貢献したい方、内部実装に興味がある方向けです。以下の概念を理解していることが前提です:
- コンポーネントの種類
- コンポーネントのライフサイクル
- Element と Component の違い
- Effect と Hook
- Commit 処理
- Reconciliation(比較アルゴリズム)
- など
React を数年使っていれば、要件を理解するのは簡単です。 React 学習リソースとして以下を推奨します:
解説の進め方
各セクションでは React のコードベースへのリンクや簡略化したコード例を使用します。React の自然な処理順序(createRoot → root.render → レンダリング処理 → Effect...)に沿って解説します。